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保釈のムバラク元大統領、病院で軟禁状態に

2013年8月23日 8:01

 民主化運動「アラブの春」で退陣に追い込まれ、その後、デモ参加者の殺害に関与した罪などで勾留されていたエジプトのムバラク元大統領が22日、保釈された。

 国営メディアによると、ムバラク元大統領は保釈後、カイロ市内の病院に移送され、軟禁状態に置かれているという。ムバラク元大統領は、2011年の民主化を求めるデモを受けて退陣し、その後、デモ参加者の殺害への関与や汚職などの罪で起訴された。今後も裁判は続くが、市民からは元大統領の保釈を批判する声が上がっている。

 民主化デモを主導した若者グループも反発を強めている他、モルシ前大統領の支持派も23日に新たなデモを呼びかけていて、混乱に拍車がかかる可能性もある。