G20サミット（＝主要20か国・地域首脳会議）が15日からインドネシアのバリ島で開幕しました。

ロシアへの対応をめぐって各国の分断が深まる中、今回のG20は、開幕から参加国の足並みの乱れが露呈する波乱の展開となっています。

今回のサミットは、ロシアのウクライナ侵攻以来、主要な先進国・新興国の首脳が初めて一堂に会する場です。食料・エネルギー安全保障について話し合う最初のセッションは、日本時間15日午前11時ごろから始まりました。

ウクライナのゼレンスキー大統領も15日の会議にオンラインで出席し、演説する予定です。

今回のサミットでは、ロシアのウクライナ侵攻を受けた食糧・エネルギー価格の高騰への対応などで、各国がどこまで結束できるかが焦点です。

ロシアのプーチン大統領は欠席し、ラブロフ外相が出席しています。このロシアへの対応をめぐって、各国の足並みがそろわず、ロイター通信などによると、恒例の首脳らの写真撮影は見送られる見通しです。

アメリカ政府高官は15日朝、「ほとんどの国々が、ロシアの戦争と侵攻を最も強い表現で非難すると明確にするだろう」と述べました。

ただ、中国の習近平国家主席は14日の米中首脳会談でも「ウクライナ情勢を強く懸念している」と述べるにとどめ、名指しでのロシア批判は避けています。

明確なロシア批判を避ける国は他にも出てくるとみられ、首脳宣言の取りまとめが難航する可能性もあります。