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米・オバマ大統領、ウクライナ首相と会談へ

2014年3月10日 6:46

 緊迫するウクライナ情勢を巡り、アメリカのオバマ大統領が12日にウクライナのヤツェニュク首相と会談することが明らかになった。ロシアの強い反発が予想される。

 オバマ大統領は12日にヤツェニュク首相と、ホワイトハウスで会談しロシアによるクリミア半島への介入への解決策について議論する。またウクライナへの経済支援や5月に行われる大統領選挙へ向け、オバマ大統領は「ウクライナの人々へのアメリカの強い支持を強調する」としている。ロシアはウクライナの暫定政権は非合法との立場を取っていて、反発を強めるとみられる。

 これに先立ち、ロシアのプーチン大統領はドイツやイギリスの首相と電話で会談し、クリミアで16日に行われるロシア編入の是非を問う住民投票について、「住民の合法的な利益を保証することが目的だ」と強調した。プーチン大統領の国内の支持率はロシア系住民の保護を打ち出したことなどから、68.7%という過去最高の水準(今月1~2日)に達しており、この高い支持率を背景にプーチン大統領がどのような政治判断を下すか注目されている。