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ウクライナ東部に暫定政権が軍投入を宣言

2014年4月14日 12:18

 ウクライナ東部の各地でロシアを支持するデモ隊が政府庁舎などを占拠している事態を受け、暫定政権は13日、軍を投入して強制排除に乗り出すと宣言した。

 ウクライナ暫定政権・トゥルチノフ大統領代行「国家安全保障評議会は、ウクライナ軍による大規模な対テロ作戦を開始すると決定した」

 ウクライナのトゥルチノフ大統領代行はこのように述べ、軍を投入して建物を占拠しているデモ隊の大規模な強制排除に乗り出すと宣言した。明け渡しの期限は日本時間の14日午後3時としている。

 ウクライナ東部では、すでに一部で治安部隊による強制排除が始まり死傷者も出ているが、軍の投入を明言して強硬姿勢を示したかたち。一方で、期限までに退去すれば罪には問わないともしている。

 しかし建物の占拠は続いていて、インタファクス通信によると、13日、ドネツク州南部のマリウポリで、市庁舎がロシア支持のデモ隊に新たに占拠された。

 一方、ドネツク州の隣の州では、市庁舎が占拠されるのを防ごうとするウクライナ支持の住民数百人がロシア支持のデモ隊と衝突するなど混乱が拡大している。