英・キャメロン首相、最大規模の内閣改造
イギリス・キャメロン首相は15日、発足以来最大規模となる内閣改造を行った。来年5月の総選挙を前に支持率が低迷する中、女性を多く起用するなど政権の浮揚を狙う顔ぶれとなっている。
イギリスでは来年5月に総選挙が予定されているが、最新の世論調査で与党・保守党は野党・労働党に支持率でリードされている。EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱を訴える政党が支持を伸ばしていることから、キャメロン首相はEUとの統合に否定的な立場を取るフィリップ・ハモンド国防相を新しい外相に選び、EUから距離を置く姿勢を鮮明にした。また、環境などを担当する閣僚に38歳で2人の娘の母親でもあるリズ・トラス下院議員を選ぶなど、女性閣僚の数を3人から5人に増やした。
今回の改造で、キャメロン首相は新しい顔ぶれで有権者を引きつけ、総選挙までに支持率を回復する狙いがあるとみられている。