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人道支援のため、一時停戦 ガザ地区

2014年7月27日 2:52

 戦闘が激化するパレスチナ自治区のガザ地区に、人道的な支援を行うため、イスラエルとイスラム原理主義組織「ハマス」が、一時的に攻撃を停止した。ただ、長期的な停戦につながるかは不透明。

 一時停戦はガザ地区に食料や生活物資、医薬品などを届けるためのもので、日本時間26日午後2時から12時間行われた。停戦は日本時間27日午前2時に期限を迎えたが、これまでのところ、新たに攻撃が行われたとの情報は入っていない。

 しかし、ガザ地区では26日、新たな遺体の収容が相次ぎ、地元メディアによると、これまでにパレスチナ側の死者は1000人を超えた。

 こうした中、フランス・パリでは26日、アメリカ・ケリー国務長官やフランス、カタールなどの外相が出席し、緊急会合が開かれた。フランス・ファビウス外相によると、停戦の延長が必要との認識で一致したという。

 しかし、依然としてイスラエルとハマスの主張の隔たりは大きく、一時的な停戦には応じても、長期的な停戦が実現するかは不透明。