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エボラ出血熱 WHOが「緊急事態」宣言

2014年8月8日 21:24

 アフリカ西部で死者が900人を超えたエボラ出血熱について、WHO(=世界保健機関)は8日、世界的に感染が拡大する危険性を意味する「緊急事態」を宣言した。

 WHOチャン事務局長「今回のエボラ出血熱の流行が“国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態”と宣言する」

 「緊急事態」が宣言されるのは、2009年のH1N1型インフルエンザなどに次いで3回目。WHOは会見で、感染が確認されている4か国に非常事態宣言を出すよう要請、出国する人々に対し、感染の疑いが無いか検査することや、大勢が集まる集会を自粛することなどを求めた。

 また、感染の拡大を防ぐため、国際社会に対して監視態勢の強化などを求めた。ただ、渡航や貿易の禁止などの措置は、経済に影響し、人々にストレスを与えるなどとして盛り込まれなかった。