米軍「イスラム国」への空爆を拡大
アメリカ軍は30日、イラクの少数派住民を支援するためとして、新たに中部でイスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆を行った。空爆の範囲を拡大した形。
アメリカ国防総省はイラク中部のアミルリで、イスラム教シーア派のトルクメン人が「イスラム国」によって2か月にわたり食料や水などの供給を絶たれているとして、アメリカ軍が人道支援物資を投下し、周辺の「イスラム国」に対して上空からの攻撃を行ったと発表した。支援物資の投下にはイギリス、フランス、オーストラリアの航空機も加わったという。
イラクでの「イスラム国」への空爆はこれまで、北部のアルビル近郊やイラク最大のダムである「モスルダム」の周辺が中心だったが、中部に範囲を拡大した形。今回の空爆について国防総省は「範囲と期間を限って行われる」と説明している。