アメリカ軍は国内にある基地のテロに対する警戒レベルをこれまでより１段階、引き上げた。

　アメリカ国防総省は８日、アメリカ国内の基地や戦力を所管する北方軍の司令官が、全米の基地のテロ警戒レベルを「レベルＢ」に引き上げたことを明らかにした。これは５段階あるレベルの３つ目で、セキュリティーチェックが追加され、人員も増やされる。全米一斉の引き上げは同時多発テロから１０年で警戒を強めた２０１１年以来だという。

　国防総省は引き上げの理由について、テキサス州で３日に起きたイスラム教の預言者・ムハンマドの風刺画イベントを狙ったと見られる発砲事件などを挙げているが、「具体的な脅威が迫っているわけではない」と説明している。