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米大統領、ウクライナめぐり改めて露を批判

2014年9月4日 3:02

 ロシアの隣国エストニアを訪問していたアメリカのオバマ大統領は3日、ウクライナ情勢をめぐり、改めてロシアを批判した。

 オバマ大統領は、「プーチン大統領は、ウクライナ危機を外交的に解決する機会を何度も無視し続けている」と述べ、名指しで批判。4日から始まるNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議の場で、ウクライナへの支援を再確認するとともに、NATOの危機即応能力を強める議論を進める考えを強調した。

 ただ、直前に発表されたウクライナとロシアによる「停戦の進め方に関する合意」については、「判断するには時期尚早だ」として言及を避けた。

 この日の訪問先のエストニアなど旧ソ連から独立したバルト三国は、ロシアが、クリミアを併合し、東部ウクライナに軍を侵入させたことで、ロシアへの警戒感を強めている。

 これに関連してオバマ大統領は、「NATOやアメリカ軍による防衛を拡大すべきだ」と述べ、ロシアをけん制した。