独首相と露大統領 ウクライナ情勢を協議
ドイツのメルケル首相は10日、ロシアのモスクワで、第2次世界大戦で犠牲になった旧ソ連軍兵士の慰霊碑に献花し、プーチン大統領とウクライナ情勢などについて協議した。
モスクワでは9日、第2次世界大戦でドイツに勝利してから70年を記念する式典が行われた。メルケル首相は、ウクライナ情勢をめぐる対立を背景に欧米の首脳とともに欠席したが、翌10日にモスクワ入りし旧ソ連軍兵士の慰霊碑に献花した。当事国としてロシアへの配慮を示した形。その後、プーチン大統領と首脳会談を行ったメルケル首相は、ウクライナ東部の情勢で停戦合意の履行が重要だと述べ、さらなる協力を求めた。
これに対し、プーチン大統領はウクライナ軍と散発的に戦闘を続ける親ロシア派にあらゆる影響力を行使する考えを示した。