×

NATO 共同宣言で露の“軍事介入”非難

2014年9月6日 9:47

 ウクライナ情勢への対応が最大の焦点となったNATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議が5日、イギリス南西部・ニューポートで閉幕した。事態鎮静化のカギを握るロシアに対し、有効な手は打てたのか。

 NATOは今回の会議で、ロシアへの圧力を強める姿勢を鮮明に打ち出した。4日にはアメリカのオバマ大統領ら欧米の首脳が、ウクライナのポロシェンコ大統領を囲んで会談。さらに有事の際にはロシア周辺国に数千人規模の部隊を緊急展開する「即応行動計画」をまとめた。

 NATO・ラスムセン事務総長「NATOはすべての同盟国を守る。潜在的な侵略者への明確なメッセージだ」

 採択した共同宣言ではロシアがウクライナに軍事介入していると非難。停戦に向けた行動を親ロシア派に取らせるよう求めた。

 オバマ「停戦合意に期待しているが、過去の経験から、親ロシア派が合意に従い、ロシアがウクライナへの侵害をやめるかは懐疑的だ」

 ウクライナを引き寄せ、ロシア包囲網を強めるなど形は整えたNATOが、今後、実際にロシアの行動を引き出すことができるかが問われている。