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英首相、低所得者へ減税の考え 来年総選挙

2014年10月2日 2:22

 イギリスのキャメロン首相は1日、与党・保守党の党大会で演説し、低所得者向けの減税策などを打ち出して、来年の総選挙で勝利を目指す考えを示した。

 キャメロン首相は、「保守党は西側諸国の中で、最も経済成長を果たした国の一つにした」と述べ、4年あまりの政権運営の成果を強調した。その上で、今後、低所得者への減税や雇用の安定化、社会保障政策の強化に取り組んでいく考えを示した。

 来年5月に予定されている総選挙を控え、有権者の関心の高い問題に焦点をあてた形だが、保守党は最新の世論調査で支持率が29%と低迷し、野党第一党の労働党に6ポイントのリードを許している。

 またEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱を訴えるイギリス独立党にも追い上げられ、先月には保守党を離党して独立党への所属を目指す議員も出るなど足元もぐらついている。

 選挙までに党を立て直し、世論の支持を取り付けられるか、指導力が問われる。