×

イラク内閣 国防相と内相がようやく決定

2014年10月19日 15:30

 イスラム過激派組織「イスラム国」の勢力拡大で混乱が続くイラクで、1か月以上、空席となっていた国防相と内相がようやく決まった。

 イラクでは先月、アバディ首相率いる新政権が発足したが、「イスラム国」対策を担う国防相と内相については、各勢力の対立から、決まらない状態が続いていた。

 イラク国営テレビによると、議会は18日、国防相にスンニ派のハリド・オベイディ氏を、内相にはシーア派のモハメド・ガッバン氏をあてることを承認した。オベイディ氏は、「イスラム国」が支配するイラク北部のモスル出身で、「イスラム国」の支持に回ったスンニ派の住民らを政権側に取り込む狙いがあるとみられる。

 空席となっていた重要ポストが決まり、「イスラム国」に対抗する挙国一致の態勢がようやく整った形。