ウクライナ総選挙始まる
政府軍と親ロシア派の間で局地的な戦闘が続くウクライナで26日、議会選挙の投票が始まった。親ロシア派が支配する東部の一部地域では投開票が行われず、分離・独立の動きが加速する可能性がある。
今回の選挙は、ロシア寄りのヤヌコビッチ前政権が崩壊してから初めて行われるもので、選挙区と比例代表の議員計450人が選ばれることになっている。最新の世論調査(10月17日~22日、ウクライナ社会研究所など調べ)で、欧米寄りのポロシェンコ大統領率いる新党「ポロシェンコ・ブロック」の支持率は27.2%で、大統領が議会での影響力を強めるのは確実な情勢。
一方、ロシアが編入を宣言したクリミア半島のほか、東部の2つの州のうち親ロシア派が支配する半数近くの選挙区では投票が行われていない。親ロシア派は来月2日に独自の選挙を行うことを決めており、東部の分離・独立の動きが加速する可能性がある。
投票は日本時間27日午前3時に締め切られ、午後には大勢が判明する見通し。