帰国後自宅待機せずサイクリング エボラ熱
西アフリカでエボラ出血熱の治療に携わった女性看護師が、アメリカに帰国後、州政府の自宅待機要請に反して、外出し、波紋が広がっている。
自宅待機を要請されたカシ・ヒコックスさん「自宅待機に約束も同意もしていません。科学的に意味があるとは思えない」
アメリカ・メーン州の看護師のカシ・ヒコックスさんは30日、報道陣に囲まれる中、自宅から恋人とサイクリングに出掛けた。ヒコックスさんはシエラレオネでエボラ出血熱患者の治療に携わり、24日に帰国したが、強制的に病院に隔離され、人権の侵害だとして提訴する構えをみせていた。州政府は、検査が陰性でも潜伏期間中は自宅待機を求めていて、法的措置も辞さない考え。
医療従事者らへの待機要請など帰国後の措置をめぐっては、行き過ぎだとの批判も出ていて、その行方が注目されている。