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米中間選挙、異例の大接戦

2014年11月5日 12:07

 アメリカでオバマ政権の6年間への評価となる「中間選挙」の開票が続いている。焦点は議会上院での与野党の過半数争い。異例の大接戦となっていて、接戦州の行方が注目される。ワシントンから田口舞記者が中継。

 開票作業は、40州で順次始まっている。この中には上院で接戦となっている6つの州が含まれ、NBCテレビによると、そのうちの一つ、ニューハンプシャー州では予想通り、民主党候補が勝利を確実にした。

 ただ、これまでのところ、上院全体では共和党が優位に戦いを進めていて、アメリカ・NBCテレビは、共和党が非改選議席を含め、45議席を獲得する見通しだと伝えている。過半数まではあと6議席。

 注目されていたケンタッキー州でも、上院共和党トップの大物議員・マコネル氏が早々に当選確実を決め、共和党の過半数獲得に自信をみせた。

 マコネル氏「この国を変える時が来た!」

 一方、議会下院は、共和党が過半数を取ることが確実となったとメディアが伝えていて、この後どれだけ議席を伸ばすか注目される。

 また、出口調査の結果、投票した人の約6割が「オバマ政権への不満を示した」という。国民から厳しい目を向けられたオバマ大統領は、投票の最中に複数のラジオ番組に出演し、危機感をあらわにした。

 オバマ大統領「多くの州が接戦となっており、民主党は激しく戦っているが、多くの州が共和党側に傾く傾向にある」

 共和党が上下両院で多数派を占めることになると、オバマ政権の多くの政策は今後、実現不可能となり、残る2年間の政権運営は極めて厳しくなる。接戦となっている上院だが、早ければ日本時間5日午後にも大勢が判明する見通し。