米国の黒人少年射殺 白人警官不起訴
今年8月、アメリカ・ミズーリ州で黒人の少年が白人の警察官に射殺された事件で、日本時間25日午前11時過ぎ、地元の大陪審は警察官を起訴しないと発表した。街では抗議デモが再び激化しつつある。
この事件は今年8月、ミズーリ州ファーガソンの路上で18歳の黒人マイケル・ブラウンさんが白人の警察官に射殺されたもの。事件をめぐり、一般市民で構成する地元の大陪審は24日、撃った警察官について起訴しないとの決定を行った。
この決定を受け、街では警察署の前などに集まったプラカードを持った人たちがシュプレヒコールをあげるなど抗議活動が再び活発化している。ミズーリ州では非常事態宣言も出されているが、警官隊との衝突が以前にも増して激化する可能性が高まっている。
事件をめぐってはブラウンさんが無抵抗だったとの証言もあることから、黒人差別が背景にあるとして抗議活動が全米に広がっていた。