オーストラリア・シドニーのカフェで、銃を持った男が立てこもっている事件で、日本時間の１６日午前０時過ぎ、警察が発砲しながら突入した。

　地元メディアによると日本時間の１６日午前０時過ぎ、男が立てこもっているカフェに警察が発砲しながら突入した。現場からの映像では担架でケガ人を運び出す様子が確認できる。また、心臓マッサージをしているような様子もわかる。地元のテレビ局は人質４人がケガをしたもようだと伝えている。

　男は１５日朝、カフェに銃を持って押し入り、人質を取って立てこもった。「アラーのほかに神はなし」などと書かれた黒い旗を人質に掲げさせるなどし、警察は、人質を解放するよう交渉を続けていた。

　地元テレビ局によると、男は「イスラム国」の旗を持ってくることや、アボット首相との対話を要求していたという。

　人質のうち少なくとも数人は無傷で保護されたとみられるが、ケガ人も出ているもよう。警察は「事件は終わった」と明らかにしているが、容疑者の男が確保されたのかなど詳しいことは明らかになっていない。