アメリカで東アジア政策を担当する高官は、１３日、安倍首相が年頭会見で戦後７０年の首相談話について、歴史認識で歴代内閣の立場を引き継いでいくとの考えを示したのに対し、「前向きであり歓迎する」と評価した。

　安倍首相は今月５日に行われた年頭の記者会見で、戦後７０年の首相談話について、「村山談話を含めて、歴史認識に対する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいく」と述べている。

　「２０１５年の幕開けにふさわしい前向きなものであり、アメリカは歓迎する」－米・ラッセル国務次官補はこのように評価した。また、「今年の課題は、慎重に扱うべき『戦争の遺産』に対処することだ」と指摘、日本と中国、韓国が協力して、和解を進めていくことが重要だとの考えを示した。