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オバマ大統領「イスラム教と過激派は区別」

2015年2月19日 10:58

 アメリカのオバマ大統領は18日、ワシントンでイスラム過激派組織「イスラム国」など暴力的な思想の拡大防止をテーマとした国際会議で演説し、一般のイスラム教徒と過激主義とを区別し、対応を進める姿勢を示した。

 この日の会議では、宗教界や地域社会の代表者らが過激主義の拡大防止に向けたアメリカ国内の取り組みを発表した。演説したオバマ大統領は、「イスラム国」の台頭によりアメリカ国民にイスラム教徒への嫌悪感が生じることに懸念を示した上で、一般のイスラム教徒とは区別して過激主義に対応する姿勢を強調した。

 オバマ大統領「イスラム教と戦っているのではない。イスラム教を悪用する者と戦っているのだ」

 会議は19日も行われ、国連の潘基文事務総長ら60以上の国と機関から高官が出席し、日本からは中山外務副大臣が参加する。過激主義の拡大を防ぐ国際的な取り組みについて、共同声明がまとめられる予定。