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トルコ、兵士38人救出「イスラム国」包囲

2015年2月22日 20:07

 トルコは21日、シリア北部にある自国の飛び地を警備する兵士の救出作戦を行った。飛び地は過激派組織「イスラム国」の支配地域に近く、数日前から兵士が包囲されているとの報道もあった。

 シリア北部にはオスマン帝国ゆかりの墓があり、そこはトルコの飛び地として認められている。トルコのダウトオール首相は22日、会見し、この墓を警備する兵士38人の救出作戦を行ったことを明らかにした。

 作戦には兵士約570人と戦車39台を含む車両約100台が参加、シリア政府などへの事前連絡は行わなかったという。また、この作戦中に兵士1人が事故で死亡したという。

 トルコ政府は去年9月、過激派組織「イスラム国」が墓の近くまで勢力圏を広げているとして、懸念を示していた。また地元メディアは、この墓を警備する兵士が数日前から「イスラム国」に包囲されていたと報じている。