×

米アカデミー賞 作品賞は「バードマン」

2015年2月23日 15:32

 アメリカ最大の映画の祭典「アカデミー賞」の授賞式が日本時間23日午後に終了し、作品賞は「バードマン」が受賞した。ロサンゼルス・ハリウッドから加藤高太郎記者が中継する。

 授賞式は終わり、慌ただしく撤収作業が始まっている。今年の作品賞にはハリウッドの大手スタジオではなく、独立系スタジオが製作した新しいスタイルの映画が数多くノミネートされ、例年に増して賞の行方が注目されていた。

 作品賞に輝いたのは、かつて人気を博した俳優が再起をかけてブロードウェーの舞台に挑む姿を手持ちカメラによる斬新な撮影方法で描いた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。監督賞でもアレハンドロ・イニャリトゥ監督がオスカーを獲得するなど、「バードマン」は今回最多タイの4部門での受賞となった。

 また、主演男優賞には「博士と彼女のセオリー」で実在の物理学者、スティーブン・ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインさんが選ばれた他、主演女優賞には「アリスのままで」で若年性アルツハイマーを患う言語学者を演じたジュリアン・ムーアさんが輝き、それぞれ初のオスカーを手にしている。

 一方、長編と短編それぞれのアニメーション賞にノミネートされていた、スタジオジブリ・高畑勲監督の「かぐや姫の物語」、アメリカ在住の堤大介さんが共同監督をつとめた「ダム・キーパー」の日本の2作品は、いずれも受賞を逃している。