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駐韓米国大使、刃物で襲われケガ ソウル

2015年3月5日 10:56

 韓国・ソウルで5日朝、駐韓アメリカ大使が男に刃物で切りつけられる事件があった。大使は顔にケガをしたが、命に別条はない。

 警察や関係者によると5日午前7時40分頃、リッパート大使が公演会場で朝食を取ろうとしたところ、韓国人の男が刃渡り25センチの刃物で切りつけた。リッパート大使は、顔にケガをして病院に移送されたが、命に別条はないという。容疑者は市民団体のメンバー(54)で、その場で警察に身柄を拘束された。

 犯行の詳しい動機はまだ分かっていないが、韓国ではアメリカ・シャーマン国務次官が先週、東アジア訪問を前に日中韓の歴史認識問題に触れ、「政治家がかつての敵を中傷し、国民から喝采を浴びるのはたやすいことだ」などと述べたのに対し、日本側の肩を持つものだとしてアメリカへの反発が強まっていた。また警察当局によると、拘束された男は5年前にも駐韓日本大使にコンクリート片を投げつける事件を起こしていた。