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ミャンマー機爆弾が中国側着弾 13人死傷

2015年3月15日 17:15

 中国との国境に近いミャンマー北東部で、ミャンマー政府軍と少数民族側の戦闘が続くなか、13日、政府軍による爆弾が中国側に着弾し、中国人13人が死傷した。戦闘に関連し、中国側に死傷者が出たのは初めて。

 ミャンマーでは先月から、中国との国境地帯にあるコーカン地区で、支配権をめぐる対立から中国系少数民族・コーカン族の武装勢力と政府軍との間で戦闘が続いている。中国国営新華社通信によると、13日午後、ミャンマー政府軍の空軍機の爆弾が、中国・雲南省臨滄市内のサトウキビ畑に着弾し、作業していた中国人4人が死亡、9人がケガをした。一連の戦闘に関連し、中国側で死傷者が出たのは初めてで、中国の劉振民外務次官はミャンマー大使を呼んで抗議した。

 また、中国空軍の報道官は14日、ミャンマーとの国境地域の監視を強化したと発表した。戦闘を受け、ミャンマー側からはこれまでに数万人の住民が中国側へ避難したとみられ、中国政府はミャンマー政府に対し国境地域の治安の維持を求めている。