ヤンキースがサッカーチーム 初戦の場は…
アメリカのプロサッカーリーグに、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースなどが出資する新しいクラブが誕生し、ヤンキー・スタジアムでの初戦に挑んだ。
ニューヨークのヤンキー・スタジアムには15日、新たに誕生したサッカークラブ「ニューヨーク・シティ(New York City FC)」のファンが押し寄せた。
ファン「2年間ずっと待っていた。これは大きな変革だよ」
このクラブは、メジャーリーグの「ニューヨーク・ヤンキース」と、イギリスのサッカー強豪「マンチェスター・シティ」が共同で出資し誕生した異例のチーム。
試合のために、普段、野球のファーストベースがある辺りに天然の芝が張られ、ヤンキー・スタジアムはこれまでと全く違うサッカー場へと生まれ変わった。
今回、ヤンキースがサッカー界に進出した背景には、アメリカのスポーツ界の変化がある。民間の調査会社によると、2013年の1試合あたりの観客動員数で、プロサッカーはバスケットボールとアイスホッケーを抜いて3番目になるなど、人気が急上昇している。
アメリカのスポーツに詳しいリードオフスポーツマーケティング中村武彦部長はこう話した。
「サッカー(人気)が今急激に伸びているのに対し、(メジャーリーグは)若干停滞ぎみ。ヤンキースもこのタイミングで投資すべきとの判断を下して参入したと思う」
メジャーリーグの名門チームの新たな取り組みは、今後、アメリカだけでなく世界のスポーツ界の構図を変える可能性を秘めている。