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安倍首相、沖縄の基地負担軽減への協力要請

2015年4月29日 7:48

 アメリカを公式訪問している安倍首相は、首都・ワシントンのホワイトハウスでオバマ大統領と首脳会談を行い、日米同盟の連携強化を確認した。ホワイトハウスから近野宏明記者が伝える。

 会談は約2時間にわたって行われた。会談後、両首脳は日米の同盟関係が深化したとして、その成果を強調した。

 安倍首相「きょう私たちは、半世紀を上回る日米同盟の歴史に新たな1ページを開いた」

 オバマ大統領「きょうの進展は日米の協力関係を何十年と導く足がかりになる」

 会談では、自衛隊とアメリカ軍の新しい協力のあり方を定めた日米防衛協力の指針(=ガイドライン)によって、日米同盟の抑止力が一層、強化されることを確認した。

 今回、とりまとめた共同声明では、「第二次世界大戦終戦から70年を迎え、かつての敵対国が不動の同盟国となった」などと、日米同盟の強化をアピールしている。同盟の強化により軍備の拡大を続ける中国などへの抑止力を高めたい考え。

 会談で両首脳は、中国について、強引な海洋進出を念頭に、いかなる一方的な現状変更の試みにも反対することを確認した。

 また、安倍首相は、沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設について、翁長沖縄県知事が反対していることを伝えた。その上で、辺野古移設が唯一の解決策との立場は揺るぎないと述べ、沖縄の基地負担軽減に対するアメリカ側の協力を要請した。オバマ大統領は、引き続き協力していくと応じた。

 TPP(=環太平洋経済連携協定)については、「迅速な妥結達成のために、ともに取り組む」ことで一致した。

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