イギリスの総選挙は７日、投票が行われ開票作業が続いている。出口調査では、与党・保守党が現在の議席を上回り第一党の座を維持する勢いだが、単独過半数には届いていない。ロンドンから石川真史記者が伝える。

　こちらでは開票作業が始まり５時間あまりがたったものの、議席の確定は一部にとどまっている。しかし、与党・保守党には出口調査の結果が良かったことに早くも歓迎ムードが広がっている。

　キャメロンは首相はさきほどカメラの前に姿を見せ、明るい表情も見せていた。保守党の有力政治家も「調査結果が事実なら保守党にとって非常に明らかな勝利だ」と歓迎している。

　テレビ各社の出口調査によると、２大政党のうち、与党・保守党は３１６議席と現在の３０２議席を上回り、第一党の座を維持する勢い。ただ、単独で過半数の３２６議席には達していない。

　一方の野党・労働党は２３９議席で現有議席を１７議席下回ったことから、党内からはミリバンド党首の辞任論も出始めている。

　一方、スコットランドの独立を問う住民投票以降、勢いをつけてきたスコットランド民族党は事前の予想通り、出口調査でもスコットランドの議席をほぼ独占する見通し。スタージョン党首は「とても良い状況です。スコットランドの歴史的転換の時だ」と話した。民族党は第３党に躍り出て、今後、存在感を発揮することになりそうだ。

　大勢は日本時間の８日午後にも判明する見通し。