朴大統領「国家間の不必要な分裂招く」
韓国の朴槿恵大統領は20日、ユネスコ(=国連教育科学文化機関)のボコバ事務局長と会談し、明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録について、「国家間の不必要な分裂を招く」と批判した。
韓国の大統領府によると、朴大統領は日本の世界遺産登録について、「非人道的な強制労働の歴史に目を背けたまま、登録を申請していることは残念だ」と述べた上で、「国家間の不必要な分裂を招くことだ」と批判した。韓国政府は「歴史の美化につながる」として登録に反対しているが、この問題について朴大統領が言及したのは初めて。
これに対し、ボコバ事務局長は、日本と韓国の対話を促す考えを改めて示した上で、世界遺産委員会の委員長に朴大統領の考えを伝えると述べたという。日韓両政府は22日、この問題について協議するが、問題解決のめどはたっていない。