「イスラム国」制圧都市の奪還作戦を開始
イラク政府は26日、過激派組織「イスラム国」から西部アンバル県を奪還する作戦を開始したと発表した。「イスラム国」が制圧した県の中心都市ラマディを奪い返せるかが焦点。
イラク国防相は26日、イラク軍とシーア派民兵などが西部アンバル県の奪還作戦を開始したと発表した。またシーア派民兵組織の報道官も同日、会見し、イラク軍側はすでに県の中心都市ラマディ周辺に迫っていて、奪還作戦は長くはかからないだろうとの見方を示した。
ラマディは首都バグダッドから約100キロ西に位置する重要拠点で、先週、「イスラム国」が制圧していた。ラマディを中心とするアンバル県はシーア派の現政権に批判的なスンニ派が多く、「イスラム国」に同調的な市民も多いことから、奪還作戦は難航することも予想されている。