パレスチナ自治区ガザ地区をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスによる休戦交渉で、双方の代表団は交渉場所のエジプトを離脱しました。交渉は先行きが見通せない状況です。

9日、イスラエル、ハマス双方の代表団が交渉場所のエジプト・カイロを離脱しました。ハマスは地元紙に対し、「ネタニヤフ首相が戦争の継続を望んでいるため、交渉は振り出しに戻ろうとしている」としています。

アメリカメディアは、ラファへの軍事作戦でハマス側の怒りが噴出し、交渉が一時中断されたという見方を伝えていて、先行きが見通せない状況です。

こうしたなか、アメリカ国務省の報道官は「我々は引き続きイスラエル政府と、ハマスが提出した修正案について話し合い、合意文書を完成させようとしている」と述べました。

イスラエル軍は、9日もラファへの攻撃を続けていて、ネタニヤフ首相はSNSで「もし単独で戦わなくてはならないのなら、単独でも戦う」と強気な姿勢を示しています。