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ソウル転倒事故 死者は150人超え…セウォル号沈没事故以降最多か 韓国メディアは警察や自治体の対応批判

2022年10月30日 12:37

ハロウィーンで混雑する韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で起きた転倒事故は、死者が150人を超えました。そのうち19人が外国人で、犠牲者の多くは10代と20代だということです。現場から河中春樹記者の報告です。

事故から一夜明けた、ソウルの梨泰院の現場です。現場は大通りを1本入った先の細い路地です。路地の先は多くの飲食店などが立ち並ぶ通りで、2つの人通りが多い通りをつなぐ路地で事故が起きたということになります。

29日午後10時すぎ、ハロウィーンの仮装をした若者たちで混雑していた梨泰院で、人々が折り重なるように転倒する事故が起きました。

目撃者「目の前で10人くらいが倒れ、心肺蘇生に行ったが、周りを見ると40人くらいいて。20~30分たっても脈拍と呼吸が戻らなかった」

韓国の消防当局の30日午前10時時点の発表によりますと、これまでに151人が死亡、82人がケガをしました。犠牲者の多くは10代と20代だということです。このうち外国人の死者は19人で、消防当局は「日本人の死者は確認していない」と説明しています。

犠牲者は304人が死亡した2014年の「セウォル号」の沈没事故以降で最多となるとみられます。複数の韓国メディアは、安全管理にあたる警察や自治体の対応を批判していて、今後、責任の追及は避けられそうにありません。

こうした中、尹錫悦大統領は30日午前、事故現場を視察しました。国民向けの談話では「国政の最優先順位として、今回の事故の収拾にあたる」と明らかにしています。

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