ソウル転倒事故 死者151人に…19人が外国人「日本人は確認していない」
韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で29日夜、ハロウィーンで混雑した通りで人々が折り重なるように転倒する事故が起きました。151人が死亡し、そのうち19人が外国人で、多くが10代と20代の若者だったということです。
29日午後10時すぎ、ハロウィーンの仮装をした若者たちで混雑していたソウルの梨泰院で、人々が折り重なるように転倒する事故が起きました。
韓国の消防当局の30日午前10時時点の発表によりますと、これまでに151人が死亡、82人がケガをしました。犠牲者の多くは10代と20代の若者だということです。このうち外国人の死者は19人で、中国人やノルウェー人らが含まれるということです。消防当局は「日本人の死者は確認していない」と説明しています。
複数の韓国メディアは、通りが混雑した状態だったところに、有名人が来て人々が押し寄せ、バランスを失った人が倒れ始めたとの情報を伝えています。
事故当時、現場にいた人は「後ろにも前にも行けず、本当に死ぬかと思った。狭い路地で、みな壁伝いにのぼって生き延びようとしていた。多くの人が転び踏まれていた」と状況を語りました。
また、日本人の目撃者は「何十人もの人が倒れ、心臓マッサージを受けていた。何が起きているのかわからず、怖かった」などと話していました。
尹錫悦大統領は30日午前、この事故の対応を「国政の最優先順位に置き、原因の調査を徹底して再発しないよう根本的な改善を行う」と表明。現場の視察を行い、事故の対策本部で会議を行う予定です。