韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で29日夜、ハロウィーンで混雑した通りで人々が折り重なるように転倒する事故が起きました。149人が死亡し、多くが10代と20代の若者でした。

29日午後10時すぎ、ハロウィーンの仮装をした若者たちで混雑していたソウルの梨泰院で、人々が折り重なるように転倒する事故が起きました。

韓国の消防当局の30日午前6時時点の発表によりますと、これまでに149人が死亡、76人がケガをしました。このうち、外国人の死者は2人、ケガ人は15人です。犠牲者の多くは10代と20代の若者だということです。

ソウルにある日本大使館によりますと、30日午前8時の時点で、事故に日本人が巻き込まれたとの情報はないということです。

複数の韓国メディアは、通りが混雑した状態だったところに、有名人が来て人々が押し寄せ、バランスを失った人が倒れ始めたとの情報を伝えています。

日本人の目撃者は「何十人もの人が倒れ、心臓マッサージを受けていた。何が起きているのかわからず、怖かった」などと話していました。

尹錫悦大統領は関係部署に、迅速に治療と救命にあたるよう緊急指示を出し、現場では夜を徹しての救助活動が行われました。