“中国念頭に”自衛隊とフィリピン軍が訓練
中国とフィリピンなど東南アジアの国が領有権を争う南シナ海で、日本の自衛隊とフィリピン軍が23日から共同で訓練を行っている。
23日の訓練には、潜水艦の監視などに用いられるP3C哨戒機が参加し、海上自衛隊の隊員13人とフィリピン軍の3人が乗り込み、フィリピン・パラワン島から南シナ海に向けて出発した。
日本とフィリピンは今月に行われた首脳会談で、南シナ海での中国の埋め立てに深刻な懸念を共有し、防衛協力を強化することで合意している。訓練は、台風など災害時の捜索や救難を想定して行われるということだが、中国を念頭に防衛面の連携を強める狙いもあるとみられる。