ユーロ圏財相会議 合意至らず協議継続
財政破たんの危機にひんしているギリシャへの追加支援を巡り、ユーロ圏各国は25日も財務相会議を行った。ギリシャが改革案を改めて提出したが、合意には至らず、協議を続けることになった。
会議ではEU(ヨーロッパ連合)などがギリシャ側との間で年金支給額の削減や増税などを巡って依然、隔たりが大きいと報告し、これを受けてギリシャは修正した改革案を提示した。改革案の中身は明らかになっていないが、ユーロ圏各国はこの提案が実現可能なものか精査した上で27日に再び財務相会議を開くことになった。
ベルギー・ブリュッセルで行われているEU首脳会議に出席したギリシャのチプラス首相は提案は合意の基礎になるとの考えを示した。
チプラス首相「ギリシャは包括的な提案を行った。これによりユーロ圏とギリシャは危機を克服するため歩み寄ることができる」
ギリシャが債務不履行(=デフォルト)を避けるためには今月中に追加支援で合意する必要があり、どこまで歩み寄れるか予断を許さない状況が続いている。