財政破綻の危機にひんしているギリシャへの支援を協議するユーロ圏財務相会議が２２日、ベルギー・ブリュッセルで開かれた。会議ではギリシャが提示した新たな財政再建策を歓迎する一方、支援を行うかどうかの結論は持ち越した。

　会議後に会見したデイセルブルム議長はギリシャが新たな財政再建策を提示したことを明らかにした上で、「提案を歓迎する。前向きなステップだ」と述べ、一定の評価をした。

　財政破綻の危機にひんしているギリシャは、今月末までにＥＵ（ヨーロッパ連合）などと約１兆円の追加支援の実施で合意できなければ、近く債務不履行（＝デフォルト）に陥り破綻するのではと懸念されている。

　ギリシャの新たな提案内容はまだ明らかにされていないが、ユーロ圏各国は結論を持ち越し、今週、再度財務相会議を開くという。