ギリシャへの新たな支援について話し合うユーロ圏の財務相会議が１２日、ベルギー・ブリュッセルで再開されたが、ギリシャ側が提案した財政再建案をめぐり、一部の国が厳しい姿勢を崩しておらず、協議は難航が予想される。

　ギリシャは７兆円を超える金融支援をＥＵ（＝ヨーロッパ連合）側に求めている。しかし、前日の会議では、ドイツやフィンランドなどが、支援の前提となるギリシャの財政再建案について、確実に実行されるかどうか疑問視していて、１２日の会議の前にも厳しい見通しが示された。

　フィンランド・ストゥブ財務相「１０段階のうち３～４の間にいる。前進しているが、合意には達していない」

　ＥＵは、１２日の首脳会議をキャンセルすると発表した。まずはユーロ圏の枠組みで、時間をかけ、対応策を協議する方針だが、協議は難航が予想され、１２日の期限までに合意できるか予断を許さない情勢。