まもなく、ユーロ圏財務相会議が開かれる
財政破たんの危機にひんしているギリシャへの追加支援を話し合うユーロ圏の財務相会議が、日本時間25日午前2時からベルギーのブリュッセルで開かれる。ギリシャが提出した財政改革案を承認し支援の実施で合意することを目指しているが、交渉は難航も予想される。
会議では、ギリシャが22日に提示した年金の支出削減や増税など追加支援実施の条件となる新たな改革案について、大詰めの協議が行われる。ユーロ圏の各国は改革案に一定の評価を示しており、今回の会議での合意を目指しているが、資金を貸す側の1つIMF(=国際通貨基金)が内容の一部に難色を示し、更なる支出削減などを求めている。
会議の前には、ギリシャのチプラス首相も現地入りし、EU(=ヨーロッパ連合)やIMF側と会談を行い、改革案への理解を求めたが、合意に向けた話し合いは難航も予想される。追加支援が受けられなければ、ギリシャは借金が返せない「債務不履行(=デフォルト)」やユーロ圏離脱への懸念が高まる。