現場に「信仰の宣言」と書かれた旗…仏テロ
フランス南東部にある工場で26日、イスラム過激派によるテロがあり1人が死亡、2人がケガをした。現場には旗が残されていて、アラビア語で「信仰の宣言」という意味のことばが書かれていたことが分かった。
フランスの治安当局は、遺体の頭部が切断されていたことに加え、この旗があったことを根拠にテロと断定したという。検察によると26日、男がガス関連の工場に車で突っ込み、爆発が起きた。男性1人が遺体で見つかったが、頭部は切断されて工場の柵にかけられ、その周りにはアラビア語で「信仰の宣言」と書かれた旗が2枚取り付けられていたという。逮捕されたのはリヨン近郊に住むヤシン・サリ容疑者(35)で、妻ら関係者合わせて3人も犯行を手助けした疑いで拘束されている。サリ容疑者は7年前までイスラム過激派の1人として当局にマークされていた。
遺体で見つかったのは、運送会社を経営する男性(54)でサリ容疑者はこの会社で勤務していた。2人は現場に同じ車に乗ってきたとみられているが、男性がいつ殺害されたかは明らかになっていない。サリ容疑者は現場で、燃えやすい液体の入ったビンをあけようとしているところを拘束された。さらに被害を拡大させようとしていたとみられ、当局はその背景を慎重に調べている。