宇宙飛行士の油井亀美也さんが乗ったロシアの宇宙船「ソユーズ」が日本時間２３日午前６時過ぎ、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。ソユーズはロケットから切り離されて軌道に乗り、打ち上げは成功した。

　油井さんが乗ったソユーズは、午前６時２分、予定通り打ち上げられた。ソユーズは打ち上げから約８分後の６時１１分にロケットから切り離され、高度２００キロの軌道に乗り、打ち上げは成功した。

　地上では父親（７８）ら家族が見守った。

　油井さんの父親「見ていて、スーパーマンになっちゃったと感激しました。尊敬します、息子を。打ち上がったときは本当にドキドキしました。無事に打ち上がっていったんだと、ほっとしました」

　この後、ソユーズは正午前に国際宇宙ステーションとドッキングし、油井さんは地上と初めての交信を行う予定。

　油井さんは約５か月間、国際宇宙ステーションに滞在し、宇宙の謎の一つ「暗黒物質」の検出を目指す測定機器の設置や、様々な実験を行う他、ロボット・アームを操作して日本の無人補給機「こうのとり」をドッキングさせる任務を担当することになっている。