宇宙飛行士の油井亀美也さんが乗ったロシアの宇宙船「ソユーズ」はＩＳＳ（＝国際宇宙ステーション）とドッキングし、油井さんは地上の家族らと交信した。

　日本時間２３日朝、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた宇宙船ソユーズは、正午前に国際宇宙ステーションとドッキングした。そして午後２時前、ソユーズのハッチが開けられると、油井さんら３人の宇宙飛行士が次々と姿を現し、待ち受けた仲間の飛行士らと笑顔で抱きあった。

　宇宙ステーションに入るのが予定より４０分ほど遅れたが、気圧の調整に時間がかかったのが原因だという。その後、油井さんらは地上の家族らと初めて交信。油井さんは、「地球がやっぱりすごいきれい。言葉がないくらい。本当にみんなに見せてあげたい」などと伝えた。

　油井さんは約５か月間、宇宙に滞在し、さまざまな科学実験を行うほか、地上で支援する若田光一さんと協力し、日本の無人補給機、「こうのとり」をドッキングさせる任務を担当する。