英メディア「編集権は守られる」英紙買収
日本経済新聞社がイギリスの有力経済紙「フィナンシャル・タイムズ・グループ」(FT)を買収することで合意したと発表したことを受け、ロンドンの中心部に本社を構え、世界に約74万人の購読者を抱えるFTの本社では日本時間23日深夜、説明会が開かれたという。会社を後にする従業員からは、好意的な受け止めも聞かれた。
FTの従業員「喜ばしいです。何か変わりそうで、面白そう」「新しい経営者についてはまだ情報がないので何とも言えない」
しかし、金融街では、イギリスを代表する経済紙の買収に否定的な声も上がっていた。
市民「FTをイギリスの一部だと思って見てきたから、とても残念だ」
買収の舞台裏について、イギリスメディアは、もともとドイツの企業が交渉していたところへ、ごく最近、日経新聞が入ってきて勝ち取ったと伝えている。また、FTが独立して編集する方針は今後も変わることないとの見通しを示している。