編集権変わらず維持…FTとの信頼関係強調
日本経済新聞社がイギリスの有力経済紙フィナンシャル・タイムズ・グループ(FT)を買収することで合意したと発表した。
日本経済新聞社は24日午後、東京・千代田区で会見を開き、FTの親会社であるイギリスのピアソンと、FTの全株式を取得することで合意したと正式に発表した。買収額は8億4400万ポンド(約1600億円)で、日本のメディア企業による海外企業の買収としては過去最大の規模となる。
会見で日本経済新聞社の喜多恒雄会長は「欧米とアジアをカバーする真のグローバルメディアを目指していきたい」と述べ、国際的な報道とデジタル事業の拡大に向け強い意欲を示した。また、「報道機関にとって編集権はこれまでと変わらず維持される」とFTとの信頼関係を強調した。