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前政権の軍幹部がまた失脚 中国

2015年7月31日 8:15
前政権の軍幹部がまた失脚 中国

 中国共産党は30日、胡錦濤政権で軍の制服組トップを務めた元幹部について、収賄の疑いがあるとして党籍剥奪の処分を決定した。

 中国共産党から党籍剥奪の処分を受けたのは、胡錦濤政権で中国軍の制服組の最高位だった郭伯雄・前中央軍事委員会副主席(73)。国営の新華社通信によると、郭氏は職務権限を利用して他人の昇進などに便宜を図り賄賂を受け取った疑いがあるとして今後、刑事事件として、軍の検察機関が捜査する。

 郭氏と同じ時期に軍の最高幹部を務めた徐才厚氏も去年6月に党籍剥奪の処分を受けていて、前政権を支えた軍の制服組のツートップがいずれも失脚するという異例の状況。

 習近平指導部としては、聖域を作らずに腐敗撲滅を進める姿勢を示し続け、権力基盤をより強固なものにしたい狙いがあるものとみられる。