中国残留孤児、李副主席と会談 感謝伝える
戦後の混乱で肉親と離ればなれになり、中国人家庭で育てられた中国残留孤児らは、15日に訪問先の北京で李源潮国家副主席と会談し、中国側への感謝を伝えた。
残留孤児ら約50人は15日午後、北京の人民大会堂を訪れ、中国の李源潮副主席が1人1人を握手で迎えた。李副主席は自らの幼稚園時代の先生が、残留孤児だったエピソードを披露しながら、「中国人民は日本国民との真の友好を望んでいる」などと述べた。
中国・李源潮副主席「日本国民と(かつての)軍国主義を分けて考えている。これは全く次元の違うものだ」
会談後、中国側は夕食会を開き、残留孤児らを歓迎した。
中国残留孤児・池田澄江さん「とてもうれしかったです。感謝の気持ちと、日中友好の架け橋にしたい(と伝えた)」
戦後70年となる今年、中国側は歴史問題で日本へのけん制を強める一方で、民間交流などは重視し、日本との関係を改善させる姿勢を示している。