中国残留孤児24人が養父母と対面
戦後の混乱の中、肉親と離ればなれになり、中国人家庭で育てられた中国残留孤児らが戦後70年を迎える今年、孤児を育てた養父母らに会い、感謝を伝えた。
中国を訪れているのは、日本で暮らす中国残留孤児24人とその家族ら。
中国残留孤児・池田澄江さん(70)「準備していたんです、何か月も。やっと実現できました」
12日、黒竜江省ハルビンでは、中国側の政府関係者も出席する中、式典が行われ、残留孤児らが、出席した養母2人やその家族に対し、感謝状などを贈呈した。また、残留孤児らが「中国のお母さん」という演目で、養父母が自分たちを育てる様子を演じると、多くの人が自分たちの姿に重ね合わせ、涙を流していた。
戦後約70年がたち、今も健在の養父母は、中国側の把握で5人しかいない。
養母・李淑蘭さん「幸せを祈っています」
池田さん「ありがとう。“お母さん”も長生きで」
今回の訪問では、育ての親と子の関係にある人はいないが、主催した池田さんは「残留孤児を代表して感謝を示し、日中友好の架け橋になれれば」と話している。