旧ソ連のジョージアでは、スパイを取り締まるいわゆる「ロシア法」の審議をめぐり、連日、大規模な抗議デモが行われています。1日には警察が国会に押し寄せたデモ隊を放水などで排除しました。

ロシアに隣接するジョージアの国会では、ロシアで外国のスパイを取り締まるために定められた「外国の代理人法」と似た法案を審議中で、野党や反対するデモ隊は「ロシア法」だと批判しています。

ロイター通信などによりますと、首都トビリシで1日、数万人が抗議デモに参加し、街の中心部を埋め尽くしました。過去最大規模とみられ、警察は国会に押し寄せたデモ隊を放水や催涙弾によって排除しました。ジョージアはEU＝ヨーロッパ連合への加盟を目指していますが、この法案が妨げになるとの懸念も広がっています。

今月中旬には国会で最終投票が実施されるとみられていて、今後も混乱が拡大する恐れがあります。