今年のノーベル文学賞が日本時間８日午後８時に発表される。イギリスで賭けを行うブックメーカーでは、作家の村上春樹さんが最有力候補となるなど注目が高まっている。

　今年のノーベル文学賞が日本時間８日午後８時にスウェーデンで発表される。７日、イギリス政府公認の賭けを行うブックメーカーを取材したところ、村上さんが６年連続で文学賞の最有力候補と予想されていた。ブックメーカー「ウィリアムヒル」の担当者は、「多くの人が、今年こそ受賞すると思っています」と話した。

　村上さんの作品は海外でも人気が高く、数多くの作品が翻訳されている。２００６年には世界文学に貢献した作家に贈られるフランツ・カフカ賞をアジアで初めて受賞し、ノーベル文学賞の有力候補とみられている。１９６８年の故・川端康成さん、１９９４年の大江健三郎さんに続く、日本人の文学賞の受賞決定に期待が高まっている。