事件から一日…現場には無数の花とロウソク
フランス・パリで起きた同時多発テロで、80人以上の犠牲者が出た劇場近くから小島康裕記者が中継。
事件から約24時間がたった現場には、無数の花とロウソクがささげられている。次から次へと市民が訪れ、膝をついて火をともし、テロに倒れた人々をしのんでいる。
フランス全土には非常事態宣言が発令され、外出を控えて家にいるよう呼びかけられている。
週末にはにぎわう美術館などの公共施設も14日は閉鎖され、肩を落とす観光客の姿が見られた。
パリには観光客のほかに3万人を超える日本人が住んでいるが、大使館によると、これまでに日本人が事件に巻き込まれたという情報はない。
オランド大統領はテレビ演説で、15日から3日間、喪に服すよう呼びかけた。16日には一斉に黙とうがささげられるという。
フランスでは1月の風刺新聞「シャルリエブド」襲撃事件以来、最高レベルの警戒態勢を敷いてきたが、それをかいくぐっての犯行に大きな衝撃が走っている。
カズヌーブ内相は今回の事件を受け、1200人以上の治安維持要員を増員したことを明らかにしている。
パリでは今月末、各国の首脳が一堂に会する国際会議が予定されているが、テロ対策などに不安を残す状況となっている。